「材木屋の父の死と

  会社の倒産」

 私(髙橋)の父の会社は、社員10名程度の「街の材木屋」さん。建築資材の販売だけではなく、新築住宅の下請け工事や自社建売なども行うようになり事業は拡大していきました。

 2002年の就職氷河期に大学を卒業した私は、就職先が見つからずに父の材木屋に転がり込むように就職。その頃の売上は右肩上がりでないものの、良く言えば安定していました。 

その後、リーマンショック時の売上減少に耐えましたが、東日本大震災後の2012年6月、父は倒れました。いち現場監督で、経営知識の無かった私は、銀行や取引先に状況を報告するため、税理士からの説明を受けながら、決算書や財務状態などの経営状況を確認することに。会社の収益は大幅な減少の一途をたどっており、手元資金もほぼ無くなっている状況を知りました。取締役の方々も詳細な 経営状況は把握しておらず、その後、事業停止、倒産に至りました。 

従業員として自分の業務しか把握していなかった私は、経営者親族として、従業員を含む関係者の皆様に「申し訳ない」自分に対して「情けない」と思ったと同時に、

「経営者は孤独で大変。家族や社員にも相談できない事がある。経営の悩みを相談出来る人が身近に必要だ。」その想いが、経営者様を支える「軍師」となるべく、経営支援の道を志したきっかけです。